TOEI X-BLACK

迷光を抑え、
光学性能を
引き出す。

紫外から赤外まで、広い波長域で低反射。
発塵レスと耐久性を両立した、東栄電化工業の低反射アルマイト。

01
UV–VIS–IR紫外〜可視〜赤外に対応
02
DUST FREE膜の脱落がなく発塵レス
03
DESIGN FREEDOM複雑形状にも均一に施工

THE HIDDEN PROBLEM

「黒く見える」だけでは、
迷光対策にならない。

通常の艶消し黒アルマイトは可視光域では黒く見えても、700nmを超えると反射率が急激に上昇。赤外領域を使うカメラやセンサーでは、光ノイズが測定・撮像精度を左右します。

反射率データを確認 ↓
低反射アルマイトの全反射率と競合比較
POINT 低反射性能と施工効率を両立

WHY X-BLACK

低反射だけで終わらない。
装置の信頼性まで高める。

色材を強固なアルマイト皮膜の中に封入。光を吸収する機能と、部品として求められる扱いやすさ・耐久性をひとつにしました。

01WIDE SPECTRUM

紫外〜赤外まで
広い波長域で低反射

可視光だけでなく、赤外カメラや分光分析で問題になる長波長域の迷光も抑制します。

02DUST FREE

発塵レスで
光学系を汚さない

膜の脱落がなく摩擦にも強いため、レンズやセンサーへの汚染と管理負担を低減します。

03HIGH DURABILITY

熱・紫外線に強く
長期性能を支える

無機着色による耐熱性・耐紫外線性で、厳しい使用環境でも低反射性能を維持します。

04FORM FLEXIBILITY

複雑形状にも施工
設計自由度を拡大

つきまわりと寸法精度に優れ、塗装や植毛布では難しい形状にも均一に施工できます。

PERFORMANCE DATA

光の波長が変わっても、
低反射を維持。

通常の艶消し黒アルマイトが近赤外域で反射率を高めるのに対し、TOEI X-BLACKは広い波長域で低反射率を維持します。

TOTAL REFLECTANCE

紫外・可視・近赤外域の全反射率

UVVISIBLENIR
250から2500ナノメートルにおける低反射アルマイトと通常の艶消し黒アルマイトの全反射率比較
入射角8°・積分球使用時の相対全反射率。測定条件と詳細は製品カタログをご確認ください。
PRODUCT STATUS

TAF TR SBK は量産対応。X-BLACK Type A / B / C は現在、開発・検証中です。形状・材質・対象波長に合わせて最適な仕様をご提案します。

仕様について相談 →
従来低反射材料の針状表面構造CONVENTIONAL従来低反射材料の典型構造

ANODIZING ADVANTAGE

塗るのではなく、
母材から強い皮膜をつくる。

塗装・めっき・植毛は表面構造の破壊や膜の脱落が課題になります。X-BLACKはアルミニウム母材を酸化して皮膜をつくるため、低反射と取り扱いやすさを両立します。

比較項目従来材料X-BLACK
発塵・膜脱落管理が必要発塵レス
摩擦・接触性能低下の懸念摩擦に強い
複雑形状施工に制約施工可能
熱・紫外線劣化の懸念高耐久

APPLICATIONS

光を扱う、
あらゆる装置へ。

迷光防止、高コントラスト化、レーザー光の漏れ抑制、赤外線非反射板など、光学製品の精度・安全性・長寿命化に貢献します。

赤外カメラと光学センサー
01 / SENSING

赤外カメラ・センサー
LiDAR

鏡筒内部の迷光を抑え、S/N比と検出精度を向上。

医療用光学機器と検査装置
02 / INSPECTION

分光分析・画像処理
医療・検査装置

光ノイズを減らし、観察対象をより鮮明に検出。

レーザー装置
03 / LASER & UV

レーザー加工機
UV殺菌装置

強い光の外部漏れと、光照射による部品劣化を抑制。

ドローンと航空宇宙機器
04 / MOBILITY

航空宇宙・車載
災害監視・農業

軽量なアルミ部品に光学機能と耐久性を付与。

第39回神奈川工業技術開発大賞の表彰式
第39回 神奈川工業技術開発大賞 表彰式

AWARD WINNING TECHNOLOGY

神奈川工業技術開発大賞
「大賞」受賞。

紫外〜可視〜赤外領域の光を効果的に吸収しながら、膜強度を飛躍的に高めた技術が評価されました。光センサーをはじめとする幅広い機器の光ノイズ低減と精度向上に貢献します。

受賞のお知らせを見る ↗

FROM TRIAL TO PRODUCTION

試作から量産まで、
表面技術のパートナーに。

図面が固まる前のご相談も歓迎します。用途と課題を伺い、最適な仕様と評価方法をご提案します。

  1. STEP 01課題・使用環境を確認

    対象波長、入射角、使用温度、形状・材質などを共有。

  2. STEP 02仕様提案・サンプル評価

    候補仕様を選定し、サンプルや試作で性能を確認。

  3. STEP 03量産条件を最適化

    品質・コスト・納期を含めた量産条件へ落とし込み。

FAQ

よくあるご質問

仕様選定や試作について、まず知りたいポイントをまとめました。

どの波長域に対応していますか? +

紫外・可視・近赤外から中赤外・遠赤外まで、広い波長域を対象としています。必要な波長域と入射条件をお知らせください。

複雑な形状にも処理できますか? +

アルマイトはつきまわりに優れ、塗装や植毛布では難しい複雑形状にも施工できます。形状や接点位置を図面で確認します。

試作や少ロットにも対応できますか? +

対応可能です。対象部品、材質、希望数量、評価項目をご提示いただければ、進め方をご案内します。

X-BLACKの各タイプは量産可能ですか? +

TAF TR SBKは量産対応です。X-BLACK Type A・B・Cは開発・検証中のため、最新の対応状況をお問い合わせください。

HARDNESS TEST RESULTS

低反射アルマイトの硬さ

各皮膜の膜厚・鉛筆硬度・マイクロビッカース硬さの測定結果をご紹介します。

皮膜種類膜厚 [μm]鉛筆硬度マイクロビッカース硬さ HV (参考)
TAF TR SBK9.86Bで痕あり380~470
TOEI X-Black TypeA10.86Bで痕あり300~420
TOEI X-Black TypeB30.16Bで痕あり100~200
TOEI X-Black TypeC28.76Bで痕あり100~200

※ マイクロビッカース硬さは製品仕様・保証値ではなく、本試験報告書での参考測定値です。皮膜表面が粗化しているため、圧痕測定値にはばらつきがあります。

出典:東栄電化工業「低反射アルマイト皮膜 試験報告書」(2026年4月28日)P.3

ABRASION RESISTANCE TEST

耐摩耗試験前後の反射率変化

低反射アルマイト4種類について、摩耗試験の前後で外観と反射率を比較しました。

試験条件

加圧ロール φ30 × 幅8 mmにガーゼ10枚を重ね、荷重5.88 Nで5,000往復(距離50 mm、速度2.4秒/往復)させ、試験前後の反射率を比較しました。

使用ガーゼ:日本医療器株式会社製「NISSINガーゼ」

試験前後の外観比較

TAF TR SBK、TypeA、TypeB、TypeCの耐摩耗試験前後の外観写真。試験後は薄い白い跡が確認される。
試験後、表面に薄い白い跡が見られました。画像をクリックすると拡大できます。

反射率の比較(1000~1500 nm)

TAF TR SBK、TypeA、TypeB、TypeCの耐摩耗試験前後の波長1000~1500 nmの反射率比較グラフ
各皮膜の試験前後の反射率曲線を掲載しています。画像をクリックすると拡大できます。

※ 本結果は報告書に記載された試験条件での評価結果であり、すべての使用環境での性能を保証するものではありません。

出典:東栄電化工業「低反射アルマイト皮膜 試験報告書」(2026年4月28日)P.8~P.10

ALCOHOL RESISTANCE TEST

アルコールによる反射率変化

低反射アルマイト4種類(TAF TR SBK/TypeA/TypeB/TypeC)のIPA接触・塗布摩耗試験前後の外観と反射率を比較しました。

試験内容

IPA塗布摩耗試験:IPAを含ませたガーゼで、9.8 N(1 kg)の荷重、接触面積2~5 cm²、100回擦り。

IPA浸漬試験:室温でIPAに24時間浸漬し、摩擦を加えない場合の影響を確認。

試験前後の外観比較

TAF TR SBK、TypeA、TypeB、TypeCの試験前、IPA浸漬後、IPA塗布摩耗試験後の外観比較
IPA浸漬後は目視変化なし。IPA塗布摩耗試験後には擦れによる白色化が見られました。クリックで拡大できます。

反射率の比較(1000~1500 nm)

TAF TR SBK、TypeA、TypeB、TypeCの試験前、IPA塗布摩耗試験後、IPA浸漬後の反射率比較グラフ
4種類の皮膜について、試験前・IPA塗布摩耗試験後・IPA浸漬後の反射率曲線を比較しています。クリックで拡大できます。

試験結果のポイント

IPA塗布摩耗試験後は反射率の上昇が見られました。一方、IPA浸漬後は有意な差が確認されませんでした。アルコールへの接触と、擦りによる影響を分けて評価した結果です。

※ 本結果は報告書に記載された試験条件での評価結果であり、すべての使用環境での性能を保証するものではありません。

出典:東栄電化工業「低反射アルマイト皮膜 試験報告書」(2026年4月28日)P.5~P.6(試験条件はP.4を参照)

LIGHT RESISTANCE TEST

耐光性試験前後の反射率変化

TAF TR SBKとTOEI X-Black TypeA・TypeB・TypeCについて、UV-B照射前後の外観および反射率を比較しました。

試験条件

UV-B照射(0/50/100時間)、放射照度0.8 W/m²/nm、BPT 63℃、水分負荷なし。反射率は1000~1500 nmの範囲で簡易測定しました。

照射前後の外観比較(P.11)

TAF TR SBK、TypeA、TypeB、TypeCのUV-B照射0、50、100時間後の外観と所見
TAF TR SBKは照射時間に応じてわずかに濃化する傾向が見られ、TypeA・TypeB・TypeCは目視上の変化がありませんでした。クリックで拡大できます。

照射前後の反射率比較(P.12)

4種類の皮膜のUV-B照射前、50時間後、100時間後の1000~1500 nmにおける簡易反射率比較グラフ
4種類の皮膜について、照射前・50時間後・100時間後の反射率曲線を比較しています。クリックで拡大できます。

試験結果のポイント

TAF TR SBKには外観上わずかな濃化傾向が見られましたが、代表波長の反射率に大きな変動は確認されませんでした。TypeA・TypeB・TypeCは目視上の変化がありませんでした。

※ 本結果は報告書記載のUV-B照射条件および簡易測定に基づくもので、すべての環境での性能を保証するものではありません。

出典:東栄電化工業「低反射アルマイト 試験結果報告書」(2026年4月28日)P.11~P.12

TECHNICAL CONSULTATION

その光ノイズ、
表面処理で解決できるかもしれません。

対象波長・部品形状・現在の課題をお聞かせください。